[遊戯王DL]KCGT2021参加レポート ①事前準備

KCレポート

皆さんこんにちは、ATMです。
今回は、先日行われた「KCGT予選2021 本戦出場決定戦」にて最終DP63920、最終順位128位で、KCGT本戦の参加資格を獲得できたため、その参加レポートをお届けしたいと思います。

デュエルリンクスをプレイしていない方に、ざっくり解説すると、世界大会への出場権利を獲得できました。

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今回は、普段リンクスをプレイしない方でも最低限環境をイメージできるように、事前の環境予想などから入っていくため、少し長めになっています。
そのため、いくつかに分けてお送りしていこうかと思います。

それでは参りましょう。

事前準備 前編(規制直後~5月末)

前回のKCが終わった後で、大規模な規制が行われ、相当数のデッキが破壊されました。

もちろん私も例外ではなく、目先のKCを意識して資産繰りを繰り返し、複数の環境デッキを保有していたことから、その影響をもろに受けてしまいました。

具体的には「セプスロ堕天使」「オノマト」といった過去のトップカットが破壊され、規制から2週間ほど使うデッキが「青眼」しかなくなってしまうという緊急事態に陥りました。(※)

(※)
仮にも前回のKCで最後まで心中したデッキを緊急事態呼ばわりするのもいかがなものか

KCGTこそが本番と考えていた身としてはこれはよくない、ということで、次のデッキを探す旅に出ます。
その結果、目を付けたのは「ハーピィ」でした。

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当時はKC直前ではなかったことからマッチ主体の大会が多かったこと、リミット発表とスキル改訂の時間的な乖離があり、対抗馬の「オノマト」表舞台に出られなかったことなど、複数のポジティブな要素が重なっていたとはいえ、「ハーピィ」はマッチ戦では対抗馬を見つけることができない強さを誇っていました。
正に女王的な立ち振る舞いだったといえるでしょう。(ハーピィレディだけに)

その戦績とチューニング性能に惹かれ、次回のKCの大本命は「ハーピィ」になるだろうと予想し、早い段階から練度上げに勤しんだプレイヤーは多かったはずです。

もちろん、私もその一人でした。
そして、マッチ戦における「ハーピィ」は、私の本来得意な「サイドプランで相性差を覆す、または押し付けて勝利を目指す」というゲームスタイルと非常にマッチしており、非常に楽しい1か月間を過ごすことができました。

実際に5月中盤に「オノマト」が解禁され、向かい風が吹き始めてからも「ハーピィ」を使って大会出場を続け、時折入賞していた程度には「ハーピィ」及びマッチ戦というゲームを好んでいました。

しかし、ここで「ハーピィ」というデッキの問題点をいくつか発見します。
それは以下のようなものです。

・マッチ戦の「ハーピィ」はあまりにも強いが、シングル戦では「ハーピィ」に問題なく勝利できるデッキが存在する
・そして、その事実は、マッチ戦の大会結果に覆い隠されているため、思ったよりも表面化しておらず、対策が研究されていない
・そのせいで、「ハーピィ」というデッキはミラーマッチの研究は進んでいるが、本来の強さから離れた構築になろうとしている。

この3つの事実に5月中盤に気づいた時点で、「ハーピィ」に「シングル戦で勝てる」デッキ、そして、それらを狩れるデッキのリストアップを始めます。
また、並行して「ハーピィ」というデッキ本来の強さを求めたブラッシュアップも行っていました。

前者の「ハーピィ」メタとして注目していたのは「オノマト」「月光」「炎王」、そして、「ハーピィ」メタへのメタとして候補に挙げたのは「トラミッド」でした。

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特に、事前研究で「トラミッド」は「ハーピィ」との相性補完に非常に優れたデッキであり、「ハーピィ」が勝てない対面には「トラミッド」を投げると非常に通りがいい、ということに気づいていました。

これは、同時期に参加していた国内リーグ「Duel Frontier」(以後DF)で作戦立案をしていたため、相性補完と通りの良さを意識したデッキ選定を行っていたから気づいた視点であったとも思います。

これらの事実から、「トラミッド」「オノマト」を持ちデッキに加え、それぞれの練度上げをしつつ、当日を目指すこととなりました。

5月末には遊星ストラク実装によって「ジャンク」という新たなアーキタイプが誕生するものの、そのパワーは幸か不幸か、控えめに見積もっても並かそれ以下。

「局所的ハリケーン」を搭載した展開デッキだったことから、「ハーピィ」目線では脅威になるかと思えたものの、肝心の後攻では、先攻の「深淵に潜むもの」を超えられないという悲しい事実が発覚。

そのため、「ジャンク」の増加タイミングが訪れたとしても、「ハーピィ・ハーピスト」を増やした「ハーピィ」で問題なく対処ができるという結論になりました。

こうして、環境候補のデッキが全て出揃い、あとは本番に備えるのみ、と思っていたところでしたが、思わぬところに伏兵が潜んでいました。

事前準備 後編(リゾネーター実装と都落ち)

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「ジャンク」(調律)のオマケだと思われていたミニボックスで強化された「リゾネーター」がまさかのトップメタに躍り出ます。

スキル「デモンズ・レゾナンス」と「風来王 ワイルド・ワインド」による安定性と継続的なリソース獲得能力、「レッド・リゾネーター」によるゲインによって引き上げれれるキルライン。
何より、デッキの余剰スロットを好きなメタカードに置き換えられるという高いチューニング性能で、実装直後からすさまじい勢いでシェア率を伸ばします。

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この時期、「リゾネーター」の拡張性の標的に挙げられたのは、当時トップメタ筆頭だった「ハーピィ」でした。
「ハーピィ」を意識して構築されたリストは「局所的ハリケーン」「神の忠告」が最大枚数投入された猿構築であり、「ハーピィ」が得意としていたミッドレンジゲームに一切持ち込ませないという硬い意志を感じる仕上がりでした。

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特に、「ハーピィ」視点では先置きの「神の忠告」を一切超えることができず、先攻を取られたら「忠告」、後攻を取られたら「局所」という地獄のような負け筋が備わっており、構築を無理にゆがめたとしてもトータルでは勝利できないであろう、という結論に達しました。

その結果、大会では「ハーピィ」のシェア率は急激に減少、2週間前とは打って変わって、トーナメントに顔を出せない日々が続きます。

しかし、ここでトップメタ争いから脱落「できた」ことは「ハーピィ」側としては願ったりかなったりといった状況であったのは間違いありません。

というのも、「ハーピィ」というデッキはシングル戦で強い性質のデッキではないため、過剰なメタにあてられるのは好ましくなかったというのが一点目。

そして、こちらがより本質的な部分ですが、スキル「絆の力」を排する構築が正当化されるようになったことです。
ここが今回、非常に大きなポイントとなりました。

後者についてですが、これは前述の「ミラーマッチを見据えすぎてデッキが歪になっていっている」という問題点を克服するポイントになったからです。

少し解説を加えましょう。
「絆の力」は本来の「ハーピィ」デッキには不要なスキルでした。
デッキ本来のパワーを発揮するならば、メインデッキのスロットを捻出し、相性差を確実なものとする「ハーピィの狩場」の方がより重要な選択だったからです。

しかし、これまでは、「絆の力」を要求していた環境デッキが2つ存在しました。

1つ目は基礎打点が3000である「青眼」、もうひとつは他ならない「ハーピィ」ミラーマッチです。
どちらも「絆の力」のバフで相手のボードを抜いて戦闘破壊によるアドバンテージを獲得することが求められる対面でした。

特に「ハーピィ」というデッキは、前環境で生まれたデッキであり、打点による環境定義にさらされ続けていたデッキだったため、「絆の力」を外すという選択肢が挙がりにくいりにくいデッキだったのではないかと考えています。

新環境になってもミラーマッチが増加したことで「絆の力」の必要性は増加を続けており、デッキ本来の強みを出すためには「狩場」を優先したいが、そうはできない、というジレンマに陥っており、そうした状況が、「炎王」のようなメタデッキに付け入る隙を与えていました。

しかしながら、「リゾネーター」の増加により、急遽、トップメタの立場から都落ちしたため、ミラーマッチを割り切り、スキルを「ハーピィの狩場」にすることが可能となりました。
このおかげで、KC中、「ハーピィ」というデッキは、罠ビを殺すにあたって最高峰のデッキとして仕上がり、「刺客」としてのポジションを獲得することに成功しました。

話を「リゾネーター」側に戻しましょう。
「ハーピィ」を王座から蹴落としたことで、「リゾネーター」側も変化を求められるようになりました。
入れ替わりでメタの槍玉に挙げられてしまったため、チャレンジャー側でなく、王者のポジションで迎撃する側に回る羽目になったのです。

その結果、構築は「局所」「忠告」を採用した猿構築から、「狡猾」「サイクロン」を主体とした、非常に丸い「人間様が扱う」構築へと変化していきました。
この傾向はKCGT本番の1週間前の海外大会、「MCS」の結果でも顕著に表れており、ベスト16に残った「リゾネーター」5人の内、「忠告」入りは1人のみでした。

また、同大会の結果から
・「炎王」は「リゾネーター」メタとしての役割を持てていない
・「罠不知火」の異常な抜け率の高さから、マークの必要性がある
・「サンダードラゴン」は候補に入れる価値がある

これらの情報を吸い出し、あとは、毎度恒例、KC前の重要イベント「kinghalo氏」主催の「PKC」に参加し、参加報酬である「PKCレポート」の情報から最終調整を進めます。
(PKCの最高戦績は3部の5位、賞金獲得ならず、無念)

「PKCレポート」は、個人では収集できない量と質のデータをわかりやすくまとめて提供してくれるため、個人勢に近くて、勝ちたいプレイヤーほど入手することをおススメしたい商品です。
余裕があるならばPKCの参加をしつつ、レポートと見比べるのが良いでしょう。

これらの情報から、「狩場ハーピィ」「狩場トラミッド」「オノマト」「狡猾リゾネーター」を使用デッキにすることを決定しました。

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PKC3部で5位に入賞した際に使用していた狩場ハーピィ
通称(自称)エクス狩場ー

また、本番前日に同チームの「限界東雲かんざわ」さんから「サンダードラゴン」のリスト提供があったため、デッキ作成に必要なパーツ(太陽電池メン)を集めつつ、他のデッキの調整は大体終わっていたため、手薄だった「リゾネーター」「サンドラ」を交互に回しながら本番を迎えることとなりました。

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