戦術記事

トポロジック・ガンブラー・ドラゴンを使うための条件

今回はトポロジック・ガンブラー・ドラゴンについての記事です。

トポロジック・ガンブラー・ドラゴンと言えば、新環境のドラゴンリンクで採用されたことで一躍有名になっているカードですね。

そんなガンブラーの採用理由とはなんなんでしょうか?
遊戯王ではハンデスが強いから!だけでは少し説明不足ですね。
書いていることが強いという理由だけでは明確な採用理由とは言えませんから、今回はガンブラーの持つ役割をはっきりさせていきたいと思います。

それでは参りましょう。

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トポロジック・ガンブラー・ドラゴンとは?

2種類のハンデス効果を持つリンク4のモンスターです。
展開力を活かしたハンデス効果という条件から、情報判明時から危険視されていたカードであり、実際に過去にも暴れたことがあります。

とはいえ、実戦的に扱えるデッキが少ないため、そのインパクトに比べて環境で活躍していた時期は実はそこまで長くありません

しかし、ひとたび実戦級のデッキが現れると先攻ゲーを促進してきました。

「トポロジックガンブラー・ドラゴン」による先攻ハンデスは、リンク環境到来以来、強デッキが取り込んできた歴史あるギミックであり、使いこなせたデッキは展開系デッキ同士の対決で一歩抜きん出た存在となります。

いわば、環境最強の展開デッキの称号の1つと言えるでしょう。

次はガンブラーの役割を見ていきたいと思います。

ガンブラーとは何のためのカードなのか?


ガンブラーの主な役割は、一言で表すと「対策カードへの対策」です。

エクストラリンクなど、盤面に広げるタイプの展開系デッキは先攻時の制圧力が非常に高いため、意識され始めると、サイド後は「ラーの翼神龍‐球体形」や「拮抗勝負」といったカードが対策に用意されやすく、これをいかにかいくぐるかが、そのデッキのポテンシャルを測る要素となります。

その手の後手専用の対策カードをかいくぐるには、幾つか方法がありますが、その中でも最上級の方法がハンデスなのです。

後手専用のカードは、展開が成功した後の盤面を効率よく処理するためのカードなので、展開自体には干渉せず、ターンが回ってきたタイミングで効果を発揮します。
それらのカードを全く使用させずに処理するための方法がハンデスなのです。

また、仮に相手が対策を持っていなかったとしても、攻め手を削ぐことで反撃を防げますから、成立するだけで脅威となります。

しかしながら、これほどまでに強力なガンブラーですが、その割にはあまり積極的な採用はされていません。
それはなぜでしょうか?

答えは前述の通り、実戦的な範囲でガンブラーを運用できるデッキは非常に少ないからです。
次はガンブラーの運用条件を見ていきましょう。

ガンブラーの運用条件


ガンブラーを使用して行うハンデスは、どちらのモードを使用するにも相当の条件が要求されます。
①の効果ならコスト分の余剰手札が、②の効果ならエクストラリンク分のリンク数+αとなっており、この時点ですら、並のデッキでは用意することがままならない条件です。

しかも、この条件を達成して、ハンデスを行ったとしても、1度発動するだけでは最大2枚「しか」ハンデスできず、捨てるカードも相手が選択できるため、残った手札次第では反撃されかねません。
最近の遊戯王では、1、2枚の手札から暴力的な展開を行うデッキも珍しくないからです。
つまり、2ハンデスする「だけの」ガンブラー展開はコスパの悪い行為になってしまいがちです。

そのため、ガンブラーを使用する場合は、何らかの手段で相手の残りの手札を追加でハンデスして、詰みまで持っていける要素がないと、真に実戦的とは言えないのです。
この場合、もう2枚分のハンデスはガンブラーの①の効果を相手ターン中に誘発させることで解消できますが、この場合は確定で自分の手札を捨てて発動しなければなりません。

この時点で、展開を成功させて、ターンが返ってきたらそのままゲームに勝利できるという盤面を整えるという条件を達成した上で、尚且つ、コストにするカードも余らせておかなければならない、という非常に厳しい条件があることが分かります。

しかし、これだけのことができる展開力があるならば、そもそもガンブラーに頼らずとも勝利できることが大半のため、上述の極端なメタカードが流行でもしていない限りはオーバーキル気味な展開になります。

また、ガンブラーによるハンデスが認知されると、展開後に使用するメタカードではなく、ハンデス前の展開を止めるカードが採用される方向にメタが動きます。
そうなった環境で展開が通り切ってしまう=相手の手札には既に有効牌がなくなっている状況なので、これもまた、オーバーキル気味な展開になってしまうわけです。

そのため、よほど無理をしてでもお互いが対策を用意しなければならない、という環境にでもならない限りはガンブラーは流行らないのです。

ただ、ガンブラーを実践的レベルまで昇華させたデッキはその戦略が大半のデッキに通用してしまうので、おそらくその展開を取り込み続けます。
そうなると、先攻ゲーが加速する要因となるわけです。

ガンブラーを実際に使用したデッキと条件の達成方法

剛鬼

環境デッキとして最初にガンブラーを使いこなしたといえるデッキです。

メインテーマの「剛鬼」がフィールドから墓地に送られた際に後続を持ってくることが可能であり、サーチしたそれらをファイアウォール・ドラゴンで吐き出しつつ展開を行ったり、余った分を手札コストにしたりもできます。

また、展開過程でイゾルデからリクルートした「N・アクアドルフィン」でピーピングハンデスを行ってから動き出し、イゾルデのコストで落とした「神剣‐フェニックスブレード」を各種手札コストに充てていました。

この構築ではエクストラリンクが可能なため、自分ターン中はノーコストで2枚のハンデスが可能でした

これらのギミックは採用カードの根幹部分が何枚か禁止に指定されており、現在のプールでは再現ができません。
それほどに凶悪な展開要素でした。

また、剛鬼はガンブラーギミックを最も効率よく構築に取り込めたため、同時期に存在したエクストラリンク系のデッキとは一線を画す存在となり、環境トップに登り詰めました。

主なハンデスパターンは

・アクアドルフィン…1枚
・ガンブラー往復…4枚

の計5枚。
これらに加えて、ファイアウォール・ドラゴンでアクアドルフィンを回収しておかわりしたり、相手に誘発を使わせた上で展開を続行し成功させたりする(いわゆる貫通する)ことで実質的なハンデス行為としていました。

ドラゴンリンク

1年ぶりに現れた、ガンブラーを使いこなす可能性を秘めた期待の新人です。
少ないハンド枚数から守護竜展開を行い、その過程で「エクリプスワイバーン」を始めとしたドラゴンシナジーを起点にアドバンテージを獲得していくデッキです。

この構築ではエクストラリンクが行えないため、ガンブラーのコストは全て手札コストで賄っています。

主ななハンデスパターンは

レヴィオニア…1枚
PSYフレームロード・Ω…1枚
ガンブラー往復…4枚

の計6枚ハンデスがギミック内に用意されています。
また剛鬼と同様に、誘発貫通を実質的なハンデス枚数に数えることでリソースの消耗を防ぎます。

 

おわりに

今回はトポロジック・ガンブラー・ドラゴンに関する記事でしたがお楽しみいただけたでしょうか?
歴史や運用の条件を見ていると、大雑把なカードに見えて実はかなり扱いの難しいカードということが分かりますね。

これからも未だ見ぬ展開デッキがこのカードを使いこなすかもしれません。
そんな流れをいち早くキャッチできるように、日頃からアンテナを張っておきたいと思います。

それではまたお会いしましょう。

 

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