リミットレギュレーション

新制限(2019/7/1~)のサンダードラゴンを考える

今回は7月1日から適用される新制限のサンダードラゴンを考察していきたいと思います。
3強が規制された中、サンダードラゴンはどのような構築の変化を遂げるのでしょうか?

【駿河屋】遊戯王OCGデュエルモンスターズ 20th ANNIVERSARY DUELISTBOX
6,200円 (税込) 新品定価より ¥2,440 安い!!

規制の影響

サンダードラゴンは超雷龍‐サンダードラゴンと雷鳥龍‐サンダードラゴンの2枚が共に制限指定を受けました。
それぞれの規制はデッキにどのような変化を与えるでしょうか?
簡単に解説していきたいと思います。

超雷龍‐サンダードラゴンの制限


サンダードラゴンデッキの顔ともいえるほど象徴的な1枚です。
緩い条件で出てくる割に、制圧力があって場持ちも良い、と非常に強力であり、対処できないデッキはそれだけで負けてしまうこともあるほどのパワーカードでした。

「超雷で詰まない」は環境デッキになれるかどうかの1つの要素であったといえ、環境の登竜門的位置づけの1枚であったことは間違いないでしょう。
実際に多くのデッキでこのカードを意識したカード選択が行われていました。

例を挙げるなら、増援(≒終末の騎士)ではなく、デビルフランケン+テセウスの魔生物をサイドプランに据えていたセフィラなどが印象的でしょうか。
これらはほんの一例であり、多くのカードの採用基準となっていました。
その影響度合いは採用基準を歪めていたといっても差し支えないレベルでしょう。

このように、転生炎獣、オルフェゴールの陰に隠れていましたが、サンダードラゴンが環境に与えていた影響は地味に大きく、それは目に見えにくい部分だったように思えます。
制限指定もやむなしといったところでしょう。

規制後は以前のように安易に制圧を行うことができなくなるので、試合の中でここぞというところのセットアッパーとして運用されるのが基本になっていくかと思われます。

制限カードになったとはいえ、除外を含むあらゆる場所から使いまわせるのは、サンダードラゴンデッキならではの利点ですね。
この性質からデッキの核でありながら、デッキとしては、転生炎獣のガゼルの制限指定ほどの痛手は負っていないと言えるでしょう。

雷鳥龍‐サンダードラゴンの制限指定

こちらは少し興味深い制限指定と言えるでしょう。
なぜなら、雷鳥龍は前期の段階では、「単体では初動にならず事故要素になる」と採用枚数を2枚に抑えられることが多く、率先して制限にする価値があるのかを判断しにくいカードだったからです。

しかし、この制限指定はサンダードラゴンデッキに非常に大きな影響を与えていると考えています。
これは、後述の新制限のゲームプランに関わる部分になるのでそこで解説したいと思います。

新制限のゲームプラン


これまでは、先攻で超雷+誘発やダブル超雷といった構え方ができましたが、制限後は超雷を大切に扱っていく姿勢が大切になります。
そのため、今後は「雷神龍‐サンダードラゴン」を軸にゲームプランを組み立てていくことが増えるでしょう。

雷神龍を軸にゲームを進める

雷神龍を軸にするゲームプランとはどういったものでしょうか?
理想は、雷神+フリーチェーンの雷族+「本命」となる手札誘発の構えです。

この構え方は雷神の除去効果を相手ターンに使えるだけでなく、破壊対象を雷神自体に指定して、墓地のカードを身代わりに除外できる状態です。
これがどういうことかというと、墓穴の指名者によって本命の誘発を除外させずに通すことができるということを示しています。

前期も増殖するGなど、特定の誘発が有効な相手にはこの展開を積極的に狙っていくことも多く見られました。
大量の手札誘発を採用できるサンダードラゴンの強みを活かした戦術です。

このプランを取る場合、最も重要になるのは「本命となる手札誘発」の存在です。
これがないと、プランが成り立たないにも関わらず、これだけはギミック内で用意できないので自力で引き当てるしかありません。
これは前期からサンダードラゴンデッキが抱えている解決するべき問題の1つです。

手札誘発と雷鳥龍‐サンダードラゴン


それでは、前期のサンダードラゴンがこの問題をどのように解決していたのでしょうか?
答えは簡単で、雷鳥龍‐サンダードラゴンのマリガン効果の積極的な活用でした。
ギミック内で手札誘発そのものを用意できなくても、ギミック内にマリガン効果を擁することで、疑似的に誘発の獲得が可能だったわけです。

ここまで解説を進めた時点で、ようやく雷鳥龍の制限に意味が出てきました。

つまり、
新制限のサンダードラゴンは雷神龍を軸にしたゲームプラン立てをしたい。
そのためには手札誘発が必要だが、それを獲得するための雷鳥龍への規制でタッチ率が落ちている、といった形です。

しかし、雷鳥龍自体はサンダードラゴンデッキの性質上、触れないカードではないですからプラン立て自体は可能な状態です。
とはいえ、素引きの確立は落ちているので、デッキのブン回り度合いはこれまでと比べると随分下がるのではないかと思われます。

このギリギリのところを攻めるような、絶妙な調整具合にはコナミの意思を感じずにはいられません。
最近の制限改訂はまっとうなテストプレイを通して行われているのではないか、という嬉しい期待を後押ししてくれているようです。(本来当然のことではありますが)

雷龍融合の積極的な採用


超雷龍、雷神龍を効率よく運用することを考えた時、超雷→雷神龍のリレーに展開ルートを頼ると超雷龍への妨害に弱くなってしまいます。
これを解決するために、直接雷神龍に繋がり、1度使った超雷を使いまわせる雷龍融合は3枚の採用が必須になると考えられます。

また、融合の積極的な採用は各サンダードラゴン要素へのアクセス率を高め、雷鳥龍やゴードンが抜けた分の安定性を補強する役割もこなします。

サンダードラゴンが事故と切っても切れないデッキである以上、安定性の追求は重要になるでしょう。

終わりに

いかがだったでしょうか?
少し厳しめの規制を受けたサンダードラゴンですが、構築や立ち回り次第ではまだまだ環境に残る可能性が残っていると言えるでしょう。
これからの活躍に期待したいですね。

YU-GI-OH! OCG 20th ANNIVERSARY MONSTER ART BOX (愛蔵版 コミックス)予約