オルフェゴール

新制限(2019/7/1~)のオルフェゴールを考える

新制限において規制されたデッキを考える「新制限○○を考える」のコーナーも第3回目となりました。
今回は前環境の3強の1つであり、唯一禁止が出たオルフェゴールデッキについて考察していきたいと思います。
まずは規制の影響から見ていきましょう。

規制の影響

前環境のオルフェゴールへの規制は、ズバリ、トロイメア・マーメイドへの禁止1本だけでした。
しかし、この1本が相当痛く、3強の中で最も構築が根幹から破壊されるデッキとなったと言えるでしょう。

オルフェゴールギミックへのアクセス率の低下

トロイメア・マーメイドが禁止になったことで、デッキから簡単にオルフェゴールモンスターを盤面に出す手段がなくなったため、墓地肥やしや手札コストなど、他の手段でオルフェゴールモンスターを供給する必要に迫られることとなります。

これらはギミック外の要素(外部要素)であることから、従来ほどの安定感を見込めず、どうしても噛み合いありきの構築にならざるをえません。

外部ギミックの選択肢減少


更に、マーメイドの禁止は、従来のオルフェゴールの強みであった「モンスターが2体並ぶなら何でもいい」という、展開への非常に緩い条件が失われたことも意味しています。
つまり、今まではリンク2分の展開が行えるギミックは全てが採用圏内であり、それらをサポートするパワーカードを集めた「グッドスタッフリンク」のようなデッキ構築が可能でしたが、今後はそれが不可能になるということです。

代表的なものはエンゲージ+ホーネットビット+カガリといった閃刀姫出張や、トリックスター・ライトステージからバックに触りつつ、サーチしたキャロベインを供給して通常召喚したモンスターとともにマーメイド展開に入る動きでしょう。

これらの動きはマーメイドの存在で成り立っていたため、マーメイド禁止後の採用を検討できるかは怪しいです。

このように、マーメイドの禁止後はオルフェゴールが採用可能なパーツは以前よりもずっと少なくなるでしょう。
もはや、これまでのように展開過程でついでのように何かする余裕はなく、自分のデッキを回すためのギミックを確保することで精一杯になるものと考えられます。

今後のオルフェゴール

マーメイドに頼らない展開ルートを新しく模索することが必須になっています。
以下、採用可能なギミックを列挙していきます。

スクラップ・リサイクラー+スクラップギミック

機械族限定のおろかな埋葬を内蔵したモンスターです。
墓地肥やし効果だけなら落とせる範囲がより広い終末の騎士や、戦闘破壊時のドロー効果が付いているマスマティシャンを優先してもよく思えます。
しかしながら、このカードがそれら制限カードをも押しのけ採用される魅力とは、自身が機械族であるということと、「スクラップ」ネームを冠することに他なりません。

リサイクラーを初動に絡めることで、スクラップギミックを取り込みつつ展開を進めることができるので、その他の墓地肥やし組と比較したとき、展開の強度が大幅に上がります。
間違いなく、規制後のオルフェゴールを支える1つのギミックとなるでしょう。

しかし、パワーがある反面、問題も大きいです。
従来のオルフェゴールでも、リサイクラーは積極的に採用されていましたが、それは、リサイクラーが展開を補助する強化パーツであると同時に、1枚から展開を行えるデッキ内屈指のパワーカードであったからです。
相手からすると、リサイクラーは無視できないので、誘発を投げるしかないが、そこに誘発を投げると後続のマーメイドが通ってしまう、というジレンマを与えていたのです。

このように、リサイクラーは囮でありながら本命としての役割を兼ねていたため、相手に妨害を要求できるだけでなく、妨害を受けたとしても問題ないことが多かったのです。
少ないリスクで大きなリターンを買えることこそが、墓地肥やし組最大の利点だったわけです。

しかし、新制限では話が違います。

リサイクラーの後ろにはマーメイドが控えていませんから、リサイクラーはあまりにも見えすぎたマストカウンターとなってしまうのです。
そして、従来のようにそれらを受け流す術はありません。

つまり、新制限のオルフェゴールは、リサイクラー以外の「多角的な攻め手」を用意できない限り、妨害への耐性が非常に低いデッキとなってしまうのです。
ここからは、これを踏まえた上で、追加の展開ギミックを提案していきたいと思います。

トーチゴーレム+ダークオカルティズム


前環境終盤にダークオカルティズムのリリースで開発されたギミックです。
エクストラの枠は食いますが、1枚から稼ぎ出すリンク数の最大値は相当なものであり、展開が通るなら、従来のようなフルパワー展開も可能となります。

4枚しかないカードなので主要プランとするには心許ないですが、前述の「多角的な攻め手」という視点では良いギミックといえるでしょう。
追加で特殊召喚するカードも必須となるので構築難度は高めです。

ダーク・グレファー


今回の規制組のなかで唯一目立った活躍がないままに、準制限に指定されたカードですが、実は来期の注目株の1枚です。

マーメイドの禁止後のオルフェゴールは、先攻で能動的に手札を捨てられるカードが減ってしまうため、手札に貯まった展開要員を吐き出すことが難しくなります。
しかし、ダーク・グレファーなら、それらをコストにディスカードを行いつつ、リサイクラーと同様に展開に入ることが可能です。

また、手札消費は激しくなりますが、デストルドーやトロイメアといった墓地で使える展開要員をコストに特殊召喚することも可能であり、リサイクラーやトーチ・ゴーレムとの嚙み合いも悪くありません。

以上、これらのギミックを中心とした構築が増えると予想されます。

しかしながら、正直な話、現状の展開系デッキは、度重なる規制の影響で見る影もないほどに弱っています。
この弱体化したギミックでは相手の妨害をかいくぐり、展開を成功させることは非常に困難だと考えており、新しく吸収可能なギミックが登場するまでは展開路線の構築は厳しいと考えています。

というわけで、最後に展開路線ではないオルフェゴールの構築指針を置いて、この記事を終わりたいと思います。

罠型オルフェゴールという可能性

前期にも存在していた純構築と呼ばれるものを叩き台にした構築です。
オルフェゴールはギミック内にガラテア、クリマクスといった単体で強力な妨害を持っているため、それらの成立を第一として、過剰な展開は行わなないことで、相手の誘発をかいくぐる方針です。

展開要素を薄めた部分は、その他追加で採用された罠や誘発で補強して相手をいなし、オルフェゴール本来のギミックを活かしたリソース勝負に持ち込み、勝利することを目的とします。
前期でも純構築は低速のデッキに強いというメリットがあったため、それらを新環境で活かせるのではないかと考えてのアプローチです。

この構築は現在試作中なのでサンプルリストを用意することはできませんが、気に入った形になり次第公表したいと思います。

以上、オルフェゴールを考えるのコーナーでした。
それでは、またお会いしましょう。