[遊戯王OCG]今日からできる?初心者でも分かる未界域の回し方

2020年10月環境

みなさん、お久しぶりです、ATMです。
前回のブログ更新から非常に長い間が空いてしまい、申し訳ありません。

今期はリアルが忙しく、CSのような非公認大会には全く参加することがでませんでした。
そもそも、公認大会すら多忙と、当日の抽選落ちが重なって2か月で1回しか参加できなかったほどに遊戯王から遠ざかるシーズンとなってしまいました。

そんな私ですが、今期のデッキの中で練習した数少ないデッキのうちの1つが、記事名にもなっている「未界域」デッキです。

こいつ、また面白くねーデッキ回してやがるな、といった意見もあると思いますが、私だって好き好んでこんなオナソリデッキを回しているわけではありません。

察しのいい方は既にお気づきでしょうが、私が「未界域」を練習していたのは、11月23日に開催された「YUDT」のシングル戦で使用するためです。

シングル戦の「未界域」のパフォーマンスはマッチ戦と比較しても凄まじいものとなります。
つまり、私がこんなデッキを練習していたのも、シングル戦のイベントを企画したKONAMIさんのせいになります。
そのため、苦情ならそちらの方へお願いします。

本記事は、「未界域」初心者でもデッキの扱いが分かることを目標として作成しました。
より踏み込んだ内容や対策、妨害の当て方などに関しては続編記事を出そうかな、と考えているので本記事がよければ拡散するなどで応援してくださると嬉しいです。

とはいえ、本記事だけでも結構踏み込んだ内容にはなっていると考えているので、一人回しくらいなら問題なくできるようになるとは思います。

それでは参りましょう。

サンプルリスト

「YUDT」にて使用したリストは上記のものになります。

エクストラデッキまで含めて完成度が高く、リスト自体はほぼテンプレと呼んで差しつかえないほどに完成されていると考えているため、今からでも「未界域」を触ってみたいと考えている方には是非オススメしたいリストでもあります。

細部の調整方法などは別の記事にまとめる予定なので、今回はこのリストを基準として解説を進めていきたいと思います。

未界域デッキの基本構造

「未界域」というデッキは大雑把に分けたときに、次の3つの構造から成るデッキです。

  1. 「未界域」カード(捨てる側)
  2. 「暗黒界」カードなど(捨てられる側)
  3. その他外部要素(ドローソース、トーチゴーレム、1killコンボパーツなど)

これら3つの要素を上手く組み合わせて展開を行っていくのが「未界域」というデッキになります。

以下、簡単に各要素の持つ役割を解説します。

1.「未界域」カード(捨てる側)

デッキ名にもなっており、デッキ内でも最重要ギミックの1つです。

手札から同名カード「以外の」カードを「ランダムで」捨てて特殊召喚する効果と、捨てられた際に発動する効果を持っています。

(捨てる側)、というくくりでも示している通り、基本的には「未界域」モンスター共通の効果で手札から特殊召喚しつつ、ドロー効果でデッキを掘りながらボードでリンク値を稼いでいくのが主な仕事です。

ディスカード時の効果は必要ならその都度使いますが、中盤以降は枯れてくる(効果使用済みのものが増える)のでおまけ程度に考え、あくまで手札を捨てながらリンク値を伸ばすカードだと認識するのが扱いやすくするための第一歩でしょう

ディスカード(手札を捨てること)時の効果は、コストでも発動するため、トロイメアリンクモンスターや、ダークオカルティズム、その他の手札コスト要求カードのコストにしてもよいのはありがたいです。

また、この手の効果にしては珍しく、マクロコスモス適用下などで除外されたとしても、ディスカード時の効果は使えます。

2、「暗黒界」カードなど(捨てられる側)

 

「未界域」カードの役割が手札から「カードを捨てる」ことだったのに対して、こちらは「捨てられる」ことが仕事です。

前述の通り、「未界域」カードは手札を捨てて特殊召喚を行います。
この時、特殊召喚成功時に1ドローを行いますが、それは、ボードに出た「未界域」カードのアドバンテージの損失が補われているだけで、捨てられたカード分のアドバンテージは回復できていません。
そのため、「未界域」カードだけで、展開を続行するとすぐにハンドがなくなり、ガス欠になってしまいます。

こういった問題を防ぐため、「未界域」デッキを強く回すためには、「未界域」カードでディスカードされた時に、そのアドバンテージの損失を回復できるカードが必要となります。

最も分かりやすいのは、ディスカード時にサーチ、ドローを行う「暗黒界」カードですが、「シャドール・ビースト」「ゴキポール」のように1ターンに1度の制約さえあるものの、効果で手札を回復できるカードもこの項目に含まれます。

また、特殊な例として「BF‐精鋭のゼピュロス」もこれらのカードに含まれます。
好きなタイミングでフィールドのカードを手札に戻して展開できるので、手札枚数を回復したい場面や、レベル4が欲しい場面、盤面のモンスターの種族、属性、カード名を変更したい場面で使用すると良いでしょう。

特に「ライトロードドミニオン・キュリオス」「鎖龍蛇‐スカルデット」のリンク素材はある程度の指定があるのでそれらの調整にも一役買います。

これらはあくまでも手札を減らさないカードというだけなので、手札を増やすカードはまた別に必要となる点には注意しましょう。

3、それ以外

「未界域」カードのように捨てる側でもなく、「暗黒界」カードのようにディスカード時にアドバンテージの損失を回復するわけでもありませんが、デッキが機能するために必要なカード達です。

必要ならば、その都度、各カードの効果を発動し、不要な場合は、手札に抱えて「未界域」カード本体の抽選率を下げるために手札枚数をキープする役割となります。

構築内で、特に強い役割を持つものだけを抜粋して紹介します。

妖精伝姫‐シラユキ

フィニッシュ手段となるセレーネのリンク召喚と、マジックテンペスターのシンクロ召喚に使用するための魔法使い族モンスターとして、メインデッキに1枚のみ採用されるカードです。

展開終盤で墓地リソースを展開力に変換したり、対戦相手の「エフェクトヴェーラー」「無限泡影」といった妨害をケアしたり、「超雷龍‐サンダードラゴン」のような置物を対処したり、展開失敗時に墓地における妨害になったりと、1枚あるだけで様々に応用が利くカードです。

ゾンビキャリア

墓地から特殊召喚できるチューナーです。

基本的にはテンペスター1killに必要なシンクロ素材としての運用となりますが、「アーティファクト・ロンギヌス」「王宮の鉄壁」のような除外対策が適用されているタイミングでは、手札とエクストラデッキが続く限り、ss回数を水増しできます。

単純にリンク値を増やすだけでなく、増殖するGでのLO狙いにも貢献する可能性があるので頭の片隅にでも留めておくとよいでしょう。

トーチ・ゴーレム&ダーク・オカルティズム

1枚で爆発的なリンク値を稼ぎ出す「トーチ・ゴーレム」とそれをサーチするカードです。

更地で「トーチ・ゴーレム」を扱う場合は、リンクリボー+スパイダー→アカシック→セキュリティの流れで2度のバウンスを挟みながら展開でき、その後は稼いだ大量のリンク値を活かして「スカルデット」「アポロウーサ」「キュリオス」のいずれかにルートが分岐することが多くなります。

中盤以降は「アカシック」を出しにくいため、「セキュリティ・ドラゴン」でのバウンスによる運用だけになることが多いでしょう。

「トーチ・ゴーレム」は展開力を伸ばすだけでなく、使用後に相手フィールドに残すことで「無限泡影」「PSYフレームギア・γ」といった手札誘発をケアする役割を担うため、正に攻防一体のデッキ内最強カードの1枚といえます。

このように、相手フィールドに維持したまま展開を続行することが、展開中(特にGつっぱの際)には非常に重要となるため、強制効果で「トーチ・ゴーレム」を除去しかねない「暗黒界の龍神グラファ」の採用が見送られる原因にもなっています

「ダーク・オカルティズム」は基本的に「トーチ・ゴーレム」を触るためのカードという認識で間違いありませんが、サイド後に「溶岩魔人ラヴァゴーレム」のようなサイドカードを触ることもできるので、構築の際には意識するのが良いでしょう。

貪欲な壺

ライブラリを修復しながらデッキから2ドローを行えるカードです。

デッキ内に存在する、貴重な手札枚数を増やすカードであり「トーチ・ゴーレム」の採用と並んでデッキの回し方に大きな影響を与えたと考えている1枚です。

後述の回すために意識するべきポイントでも触れますが、このカードを上手く扱うことが、中盤以降の展開で非常に重要な要素となります。

ざっくり解説「未界域」の回し方

「未界域」デッキは回すにあたって、幾つかの基本的なセオリーが存在しており、それらを遵守すれば基本的には問題なくデッキ自体は回ります。
よほど普段の行いが悪くない限りは展開が途中で止まるなら、それはプレイヤー側の問題であるといえるでしょう。

この時、プレイヤーに問題がないならば、何も反省することはないので、その試合は諦めて次のゲームに行けばいいだけとなり、非常に練習し甲斐があるデッキともいえます。

以下、大雑把ですが、デッキの回し方を解説します。
大まかな流れを把握して、こんな風にデッキを回していくんだな、という確認に充ててください。
細かいセオリーなどは後々解説します。

1、手札を減らさないように展開を行う(序盤~中盤)

「未界域」は手札の枚数が多ければ多いほど、本体の抽選率の低下に繋がるため、安定力と展開力が増します。

裏を返せば、手札枚数が少なくなる=負け筋が増える、であるため、展開を続けながらも手札枚数が危険域にならないように注意して展開を行います。

手札が4枚あるうちはまあ大丈夫
3枚以下は黄色信号なので、早めに次のステップに進みましょう。

2、手札枚数を増やす(中盤)

ある程度展開が始められたなら、次は手札を増やすフェイズに入ります。

サンプルリストの中で手札を増やすことができるカードは「No.60 刻不知のデュガレス」「鎖龍蛇‐スカルデット」「貪欲な壺」3種、5枚しかありません。

 

これらのカードを上手く通しながら手札枚数を増やしていきます。

3種のカードはどれも手札枚数をプラス1枚する効果ですが、「鎖龍蛇‐スカルデット」のマリガン効果がハンドの質を上げる目的では最も強力です。

そのため、複数の選択肢があり、相手の妨害を物量で貫通していくことを狙う場合は、「デュガレス」「貪欲な壺」で相手からの妨害を確認してから「スカルデット」に繋いでいくのが理想です。

このハンドが1枚増えるという効果の成立は「未界域」デッキの生命線ともなる非常に重要な要素です。
体感ですが、1試合でこれらのドローソースが2回成立すれば、どれだけ妨害されても展開を完遂できると考えています。

 

そのため、「トーチ・ゴーレム」「アポロウーサ」といったカードで、相手からの妨害を軽減しながら、手札を増やしながら展開ができると理想です。

そういった意味でも、「トーチ・ゴーレム」→「スカルデット」の展開がデッキ内でも最強の展開であることがお分かりいただけるかと思います。

 

 

 

また、「トーチ・ゴーレム」+モンスター1体の展開で、「アカシック・マジシャン」のマーカー先に「鎖龍蛇‐スカルデット」をリンク召喚できるため、「アカシック・マジシャン」の相互リンク効果でデッキを4枚追加で掘ることができます。

この際、宣言するカード名は95%「貪欲な壺」で問題ないでしょう。
ヒットすれば更にハンドが増えますし、「暗黒界」以外の捨てられる側のカードが落ちた場合でも、追加のハンドアドバンテージを獲得できます。

「アカシック+スカルデット」デッキを一気に8枚掘るムーブは、通ればそれだけでゲームに勝てるスーパーパワームーブなので、よほどのことがない限りは「トーチ・ゴーレム」展開では「アカシック・マジシャン」を絡めていくべきです。

大げさな物言いになりますが、先攻時に悩むことなんてドローソースを如何に通すのかくらいで、後は下振れた時のリカバリくらいしかありません。
死ぬ気で考えて通しましょう。

3、稼いだアドバンテージをフィニッシャーに変換(終盤)

順調にドローソースを複数回発動し、手札を増やしながらボードアドバンテージを獲得していくと、デッキが残り10数枚前後になっているはずです。

ここからは手札枚数はある程度無視して、フィニッシュに必要な盤面を作りに行きます。

勝利に必要な最低限の条件はマジックテンペスター+セレーネ2枚であり、理想的な盤面なら、手札誘発ケアにアポロウーサも添えられるとなおよいでしょう。

この際、魔力カウンターが合計16個あれば、500×16=8000の1ターンkillが成立するため、フィニッシュに必要な魔力カウンターが十分に足りているならば、セレーネの枚数は1枚でも問題ありません。

以下、サンプルのフィニッシュ盤面

 

上記の盤面に向かうために必要とされる条件は

  1. シラユキとゾンビキャリアを展開に絡められる場所に置く。
  2. お互いの墓地を合わせて魔法カードが8枚以上存在する。

の2点となります。

1は「マジックテンペスター」のシンクロ召喚を行うために必要なため
2はフィニッシュに必要なセレーネの枚数を確認するため

の条件なので、1と2のどちらかが揃っていないならば、揃えるために展開を続行します。
フィニッシュに足りないパーツは「キュリオス」や「おろかな埋葬」で落とすことを目指しましょう。

手札に必要なパーツがある場合は、「暗黒界の取引」「スカルデット」の効果で手札から吐き出しますが、それらがないなら、「未界域」モンスターの効果で叩き落とします。

 

こうして、必要なパーツが揃ったなら、上記の盤面になるように展開を行い、テンペスターの効果が成立すれば1ターンkillとなります。

ね?簡単でしょ?

4、増殖するGを撃たれた場合(LO狙い)

展開のどの場面で「増殖するG」が適用されたのかにもよりますが、基本的には特に構わずLO(ライブラリアウト、つまりデッキ切れ)か、テンペスター1killを目指して走り続けます。

LOを狙う際には、相手の手札枚数が相手のデッキ枚数を上回った時、つまり、相手のデッキを半分以上引かせた場合は「手札抹殺」の成立で即座にLOで勝利できます。

この際、対戦相手が「灰流うらら」「手札抹殺」を防ごうとしてくるので、盤面に「アポロウーサ」を設置してから「手札抹殺」を発動するのが良いでしょう。

もちろん、「アポロウーサ」への妨害をケアするために「トーチ・ゴーレム」も置けるとなお勝利が近づきます。

手札抹殺を既に使っている場合でテンペスター1killが無理な場合は、エクストラリソースとセレーネ、シラユキを使い潰して無理やり特殊召喚の回数を増やしてLOまで持ち込みます。

基本的にはデッキが回り続ける限り、相手のデッキを枯らすことは難しくないため、迷ったなら走るの方針が良いでしょう。

ただ、ここまで積極的なGつっぱを推奨していましたが、サイド後に関しては環境と相手のデッキ次第ですが、エクストラのランク4などを構えてターンを返すのが主流となっているようです。

私は基本的にシングル戦の「未界域」の研究しかしていないため、サイド後の立ち回りに関してはより専門的な人に意見を聞く方がよいかもしれません。

5、後攻の場合

ここまで述べてきたように、「未界域」には「テンペスター1kill」「増殖するG」によるLO」という2つの強力な勝ち筋がありますが、後攻になった場合、展開力を活かした「物量ビートダウン」も第3のプランになりえます。

「物量ビートダウン」プランは、特に罠ビなどのビートダウンに滅法強く、高い打点を雑に並べて殴るだけで壊滅的な被害を与えられます。

物量ビートダウンの際は基礎打点の高さがものをいうため、「ビッグフット」「見習い魔嬢」が輝きます。

また、後攻時は手札が1枚プラスされるため、展開力自体は強化されるので、下手にワンキルは狙わず、ボードをこじ開けてワンキルにいった方が雑に強い、という場面もそこそこああります。

デッキを半分程度も掘れば、必要な打点は揃うはずなので、どうすればいいのかよく分からなくなったらとりあえず殺しに行きましょう。
大体それで相手は死にます。

後手から殺しに行く際、「チキンレース」の貼り残しには注意が必要です。
バトルフェイズ中に気づいてしまったなら、墓地のシラユキのコストで剥がすくらいしか対処方法はありません。

最悪の場合ですが、バトルフェイズで盤面を掃除してから、メイン2に足りない打点をテンペスターのバーンで補ってもよいでしょう。

「未界域」を回すために必要なセオリー

「未界域」を知らないプレイヤーからすると、対面で何が行われているのかさっぱりわからないままに10~15分に及ぶ展開を見せられた上でゲームが決着する、というのは1つの定番でしょう。

「未界域」というデッキですが、展開に多少の運が絡むため、「E-sports」デッキwという評価をされることもあります。

※「E-sports」関連で友情出演のバハムートさん

 

しかしながら、実はランダム要素が絡みアドリブが多いとされる「未界域」の展開は、7割~8割はセオリー通りの動きしかしません。

つまり、今から挙げるセオリーさえ覚えてしまえば誰でも最低限「未界域」を扱うことができるようになります。

ここからは「未界域」を回すにあたって重要なセオリーを紹介します。

1、手札に残った時(手札から捨てられた時)、強いカードを意識して手札に残す。

「未界域」を扱うにあたっての基本にして神髄です。

「未界域」モンスターは効果が成立すれば、その他のカード1枚と合わせて手札から出て行ってしまうため、抽選されなかったカードはそのまま手札に残ります

前述の通り「未界域」は展開を続けるほどに手札が細くなるため、その時に本体が抽選されたとしてもディスアドバンテージになりにくいカードを優先して残します

ざっくりとした指標ですが

ジャッカロープ>ネッシー>ツチノコ≧モスマン>チュパカブラ>>>その他

の順番で手札に残った時に強いと考えていただければ良いでしょう。
そのため、下位から順番に切っていくのがセオリーです。

ツチノコとモスマンに関しては、安定択が「ツチノコ」、最大値が高いがドローさせることによるリスクもあるのが「モスマン」といった形になるため、場面次第で優先順位を柔軟に変更しながら切っていきましょう。

また、墓地に他のモンスターがいない状態の「チュパカブラ」はその他と同じ扱いですが、レベル4、というだけで「デュガレス」へのアクセス手段となるため優先してボードに送り出します。

2、抽選されてはいけないカードは伏せる

「貪欲な壺」のように絶対に抽選されてはいけないキーカードは抽選されないように手札の外に逃がします。

この時、カードを伏せるという行為は、手札を1枚減らす行為になるため、本体抽選率を自ら増やす行為です。
そのリスクと釣り合うほど価値があるカードなのかは吟味してから伏せましょう。

とはいえ、ドローソースは大抵伏せます。
多少抽選が失敗してもドローソースがそのアドバンテージの損失を回復してくれるからです。

3、被っている「未界域」モンスターの扱いを考える

「未界域」で最も事故要素となりやすいのは、「同名」の「未界域」モンスターが手札で被ってしまうことです。

手札が5枚あったとしても、「同名」カードが2枚あるだけで本体の抽選確率は40パーセントにもなってしまいます。
こういった場面はしばしば訪れ、プレイヤーは被っている方(仮にA)被っていない方(仮にB)どちらから処理していくのかという分岐を選ばなければなりません。

この選択に関しては、被っているカード、及びその他の抽選候補次第になるため、アドリブの要素が強くなり、断言ができません。

私の場合は、Aの抽選確率が50パーセントを超えるならBを、Aの抽選確率が50パーセントを下回るなら、危険覚悟でAを通しに行くことを選ぶことが多いです。

つまり、チュパカブラ2、ビッグフット1、その他1ならビッグフットを、チュパカブラ2、ビッグフット1、その他2ならチュパカブラを使う、といった形になるでしょう。

ただし、被っているカードが、捨てられても優秀なカード(ジャッカロープ、ネッシーなど)なら、手札に抱えるリスクもあまりないので、セオリー通りに抽選確率が低く、優先順位も低いものから切っていきます。

基本的には、手札に抱えてもリスクのないものから順番に切っていき、リスクのあるものが被ってしまった場合のみ、危ない橋を渡るか考えます。

また、この同名カードの被りを警戒する応用として、「モスマン」、及び「ゴキポール」が同時に手札に入ってきた時に早い段階でモスマンを処理しておく、という選択肢を見つけられるとよいでしょう。

これはその他カードの抽選で「ゴキポール」がヒットした場合、手札でモスマンが被ってしまうという事態を予め予測した上で、回避することが目的です。

4、手札の「未界域」モンスターの数に合わせて「暗黒界の術師 スノウ」のサーチ先を選択する

「未界域」モンスターの扱いと並んで、プレイング介入の余地が生まれるのは「暗黒界の術師 スノウ」のサーチ先選択です。

では、そのスノウのサーチ先を選ぶ基準ですが、手札の「未界域」モンスターの枚数と質を元に決定します。

そもそも、スノウからサーチが可能なカードは「スノウ」「ブラウ」「取引」の3種類ですが、これらの役割はそれぞれ

  • スノウ…手札の「質」を維持する
  • ブラウ…手札を循環させる
  • 取引…手札を循環させる(能動的だがアド損)

となっています。

「取引」はデッキが順調に回ってる限りは不要であるため、基本的にはデッキの回転を維持するためのサーチ先に選択されるのは「スノウ」「ブラウ」のどちらかとなります。

そして、各カードの役割を見比べたとき、

  • 「未界域」を複数枚持っており、手札の「質」をキープしたい=スノウをサーチ
  • 手札の「未界域」の枚数が少なく、デッキを回転させる必要がある=ブラウをサーチ

となります。

これらのことから、

  • 「未界域」が2~3枚以上=スノウ
  • 「未界域」が1~2枚=ブラウ
  • 「未界域」が0枚=取引

といった形でサーチ先を選ぶのがセオリーとなります。

とはいえ、これは序盤から中盤のセオリーであるため、終盤ではデッキを掘ることを優先して「ブラウ」をサーチする、キーカードを手札から落とすために「取引」をサーチする、といった選択肢は存在します。

5、「貪欲な壺」でライブラリを修復する(中盤から終盤)

今期の「未界域」は全盛期の「終わりの始まり」採用型の構築と違って、ドローソースに「貪欲な壺」を採用しています。

これは、「貪欲な壺」でデッキ内に戻すカードの選択肢で中盤から終盤にかけてのデッキの回り方が変わる、ということを意味しています。

つまり、「未界域」というデッキはゲームの序盤から中盤にかけては、デッキの上から引いたカードをセオリー通りに切っていくだけの作業になりますが、ゲームの中盤から終盤にかけては自分の手で、状況に応じたカードをデッキ内に戻し、デッキを再構築しながら戦い続けるデッキになっている、といえます。

この、試合中にデッキ構築を行うというゲーム性は、一般的な遊戯王よりも、むしろボードゲーム「ドミニオン」に似通ったものがあると感じています。
これも「未界域」が他のデッキと特異なデッキとして認識される要素の1つでしょう。

「貪欲な壺」でデッキに戻すカードを選ぶ優先順位に関してですが、

  1. 「未界域」モンスターの枚数と質の管理(最優先)
  2. 暗黒界モンスターの枚数と質の管理
  3. エクストラデッキのモンスター

これらを意識して戻すカードを選んでいくとよいでしょう。

「未界域」モンスターの枚数と質の管理に関して

前述の通り、手札で同名の「未界域」モンスターが被ることが事故に繋がるため、その事故を未然に防ぐためにも、後々被る可能性がある「未界域」モンスターから順番に切っていくことは重要です。

つまり手札、デッキ、墓地のどこにどの比率でどの「未界域」モンスターが置かれているかを把握して、足りなくなったカードを「貪欲な壺」でデッキに補充していくのがライブラリ修復のポイントになります。

具体的には、ジャッカロープが手札に1枚、墓地に1枚存在する場合、回収しても被る可能性は低いため、デッキに戻した後、早めに手札のジャッカロープを使ってしまうことで円滑な循環を実現させることができます。

この時、すでにデッキ内に十分な数と質の「未界域」モンスターを確保できているならば、残りの手札内容次第で、「暗黒界」モンスターやエクストラデッキのカードの回収が選択肢に入ってきますが、ひとまずは「未界域」モンスターの質と管理を意識できればよいでしょう。

まとめ

以上、今期のテンペスター1kill型「未界域」の基本的な解説でした。

本記事で「未界域」への認識が運だけデッキではない、と変わっていただけたなら嬉しいです。
(とはいっても、最後は運ですが、それはカードゲームである以上、その他も大差ないでしょう)

実際、人かけで1/2、1/3の危ない橋を渡らなければならない場面も時折存在し、その結果の敗着も存在するデッキなのは確かです。

しかしながら、それはあまりにも目に見えやすすぎる負け筋であるから意識に残りやすいだけで、妨害をある程度考慮したとしても、その安定性はその他環境デッキと比較しても遜色ないものだと考えています。

このデッキは先攻をとるだけで先攻の義務を果たすことができるため、あらゆる対面に有利であり、確率だけで見るならば、トータルの勝率が上を向くことが約束されている設定6デッキです。

実際は「ドロール&ロックバード」のようなメタで止まりやすい性質もあるため、常に設定6とはいきませんが、環境を読んで使えば安定した結果を残せるメタゲーム上の隠れた良デッキだったといえるでしょう。

来期以降、テンペスター、及び、「未界域」デッキ自体が原型が残るならば、これらの知識も十分に活きると考えられるので本記事が皆さんのお役に立てたら嬉しいです。

それではまた、お会いしましょう。

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